耐久性ウッドパネル工法

外壁通気工法外壁通気工法
  • 壁内結露を防ぐ外壁通気で木の強さを最大限に発揮する外壁通気工法。

    結露は、温度の高い空気が冷たい物に触れ、空気中の水蒸気が冷えて水になることで発生します。外壁は、屋内外の温度差により結露しやすく、壁表面の結露はカビやダニの原因となり、壁内で発生すれば構造材を腐朽させるなど、さまざまな悪影響を及ぼすもの。この点、木の家は、構造材である木材自体が断熱性に優れているため、結露が発生しにくいという特長があります。さらに住友不動産は、通気層によって水蒸気を壁内から追い出す外壁通気工法を採用。加えて、壁内に湿気を入れないベーパーバリア(防湿フィルム)を採用するなど、独自の結露防止対策を施しています。

    • 通気外壁概念図
      • 鉄骨系住宅図

        鉄骨系住宅

        鉄骨の柱部分に外部の冷気が伝わるヒートブリッジ現象が起き、急激な室温変化による結露が発生しやすくなります。

      • コンクリート系住宅図

        コンクリート系住宅

        コンクリートの表面が外気に冷やされるため、壁の内側で断熱していても湿気は断熱材を通り、コンクリート表面で結露しやすくなります。

  • 基礎パッキンによる効果的な床下換気。

    地面から発生する水蒸気は、住まいの耐久性を損なう要因です。住友不動産では、床下の地面全面に防湿フィルムを敷き、その上にコンクリートを打設。地面からの水蒸気を防いでいます。また、基礎と土台の間には基礎パッキンを採用。基礎に開口部を設けた従来の床下換気口に比べ1.5倍から2倍の換気量を実現して、床下の湿気を効果的に排出します。基礎に開口部を設けないので、断面欠損による基礎強度の低下も抑えられます。

    • 床下防湿概念図
    • 基礎パッキン工法図
      • 従来の床下換気口

        従来の床下換気口
      • 基礎パッキン工法

        基礎パッキン工法

      基礎に4m以下の間隔で換気口を敷設。通気ムラが生じ、コーナー部分に湿気がこもりやすい。基礎全周に換気スリットができ、床下全面の通気効果がアップ。湿気をくまなく排出できる。

  • 屋根とバルコニーには信頼性の高い防水。

    屋根の下地には、ゴム状の性質を持つアスファルトルーフィングを使用。釘を打ち込んでも釘との密着性が高く、釘穴からの水の浸入を防ぎます。バルコニーには、防水・耐久・耐候性に優れた金属防水を採用。遮熱仕様ステンレス鋼板を用いることで床面が熱くなりにくく、不燃認証も取得。塗り替えなどの必要のない30年間メンテナンスフリーで、優れた防水性能が持続します。

    • アスファルトルーフィング施工図
    • 金属防水バルコニー施工例
  • 透湿・防水・遮熱シートで雨水の浸入を防ぐ。

    雨に対する防水性は、建物の寿命に直結する重要ポイントです。住友不動産では外壁材の下地に、水を内側に通さず水蒸気は屋外側に通す、透湿・防水・遮熱シートを採用。雨水の浸入を防ぎながら、壁内の湿気を抜けやすくしています。さらに、雨水が浸入するおそれのある窓まわりは、防水テープを用いた高水密施工を標準としています。

    • 金属防水バルコニー施工例
  • 地上1.5mまで徹底した防蟻処理。

    木造住宅の大敵、シロアリを寄せつけないよう、防蟻処理を徹底しています。基礎施工前の床下の土壌全面に薬剤を散布し、土台の木材には薬剤(ヒ素やクロムを含まない非CCA)の浸透をよくする加圧注入で防腐・防蟻処理を行います。床下や外壁の木部の内外には、地上1.5mの高さまで防腐・防蟻処理(非有機リン系)を実施。薬剤は環境や人体に影響のない、安全性が確認されたものだけを使っています。

    • 防蟻処理