耐火性ウッドパネル工法
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木は鉄よりも火災に強く強度を失いにくい素材。
一般的に、木より鉄の方が火に強いと思われがちですが、木材は燃えると表面に炭化層を形成し、火が内部までなかなか通らないため、火災の進行を遅らせます。木材は、燃焼しても強度が低下しにくい素材なのです。これに対し鉄は、火災により550℃を超えると急速に軟化し、強度が大きく低下。鉄骨系住宅は骨組みが大きく変形し、住宅全体が一気に崩れ落ちることもあります。1200℃前後まで温度が上がるといわれる火災では、木の家は鉄の家よりも安全性に優れているということを示しています。
■耐熱強度比較
(公財)日本住宅・木材技術センター調べ
- 木材は炭化層をつくるため、中心部まで燃え進みにくく、長時間強度を保ちます。
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「省令準耐火構造」に標準仕様で対応。火災保険料もお得。
木造でありながら優れた耐火構造を持つ、住友不動産の木の家は、住宅金融支援機構が定める「省令準耐火構造」です。火災保険の区分では、耐火建築物や準耐火建築物と同等となり、保険料は大幅に安くなります。例えば東京都で建物基本保険金額が3,000万円の火災保険料を比較すると、住友不動産の木の家は一般の木造住宅の1/2近く。火災保険金額は火災のリスクにほぼ比例して算定されるため、保険料が1/2近くということは「火災のリスクが半分近く軽減」することを表します。
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火のまわりを防ぐグラスウール。
グラスウールは、国土交通省から不燃材として認定されている断熱材です。長時間高熱にさらされても変形や劣化が少なく、火災時の延焼や類焼を防いで被害を最小限に抑えます。またガラスを主原料としているため、煙や有毒ガスを発生させる危険がなく、人的な事故を未然に防ぐことができます。
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構造材の発火を遅らせる石膏ボード
住友不動産では、壁や天井の全面に石膏ボードを使用しています。石膏ボードには約21%の結晶水が含まれており、火災で熱が加わると熱分解を起こして結晶水が放出されます。このため火災が発生しても天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が発火点に達するまでの時間を遅らせることができます。
火災の拡大を抑えるファイヤーストップ構造
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外壁・軒裏は防火構造。近隣火災時の類焼から守ります。
近隣火災によるもらい火を防ぐため、外部からの火が一定時間侵入しないよう外壁と軒裏を防火構造とし、大事な住まいを類焼から守ります。
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万一の内部火災の際も他室への火の拡大を遅らせます。
万一の失火の場合でも、火の広がりを抑えることが大切です。各部屋の壁と天井を不燃材の石膏ボードで覆うことで、他の部屋への延焼をできる限り遅らせます。
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火の通り道をふさいで、家全体への火災拡大を抑えます。
火災時は、火が壁の中や天井裏を伝わって延焼が拡大します。住友不動産の木の家は、そうした火の通り道をファイヤーストップ構造でふさいで、家全体への燃え広がりを抑えます。