用語集
定額法・定率法 (ていがくほう・ていりつほう)
減価償却費の計算手法には、定額法と定率法があります。法人は、平成19年4月1日以後に取得した減価償却資産の償却方法について、確定申告書の提出期限までに税務署長に届け出る必要があります。なお、すべての償却資産の償却方法をどちらかに統一する必要はなく、資産の種類ごと、事務所ごとに選択する事が可能です。届け出をしていない場合は、法定償却方法に従って計算する事になりますので、法定償却方法ではない方法で計算したい場合は、必ず届け出が必要です。なお、一部定額法しか選択出来ないものもあります。
○ 定額法の特徴
減価償却費用が毎年同額になるように計算する方法です。建物についてはこの定額法で計算します。
定額法の計算式:取得費×償却率
○ 定率法の特徴
取得当初の減価償却費が高く、その後一定割合ずつ年々減少していく計算方法です。
定率法の計算式=(取得費-減価償却累計額)×償却率
どちらを選択しても、未償却分については同じですが、当初の減価償却費用は定率法の方が大きくなり、一定年数をすぎると定額法の減価償却費をしたまわることになります。